かーびーの田舎暮らし

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遺伝子組み換え作物に抵抗があるのは『おじさんおばさん』だけ??

先日、学生さんへの講義の中で遺伝子組み換え作物の話になった時にふと気になって訊いてみたのが、

 

遺伝子組み換え作物を食べることに抵抗があるか?』

 

ということ。

先に私と同年代(30〜50代)の人に同じ質問をしたところ、大体の返答は

 

『うーん、ちょっと気にはなるけど、何が遺伝子組み換え作物なのかわからないから食べてしまっているかも…出来れば避けたい』

 

という感じで、『あまり食べたくは無いという』のがおおよその返答でした。

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↑これは私が自家採種してる固定種の『日の丸大豆』

 

しかし、20歳前後の学生さん7人の返答は全員が

『特に気にならない』

でした。

 

個人的にはちょっとした衝撃でした(°Д°)

 

ちなみにその理由を聴いてみると

 

遺伝子組み換え作物の何が悪いのかわからない』

 

ということでした。

 

なるほど、言われてみればたしかにそうだよなぁ。

 

15年くらい前の2005〜2012年に遺伝子組み換え作物関連のドキュメンタリー映画が少し流行った影響や、子育て世代ということもあり、30〜50代は遺伝子組み換え作物に対してあまり良い印象を持っていない、あるいは出来るだけ避けたいと思っている人が多い印象でした。

 

そこで、遺伝子組み換え作物の『懸念点』についてお話ししました。

 

遺伝子組み換え作物について言われていることで、特に人体への安全面では明確な因果関係がはっきりしているわけではないので、あくまで『懸念点』としました。

 

また、私が『そうなったら嫌だけどその可能性もある』と懸念していることもあります。

 

①人体への影響

これが最も多くの人が気になるポイントだと思います。

遺伝子組み換え作物の目的で大きいものが2つあり、それが『害虫対策』と『雑草対策』

 

害虫対策では、BtコーンやBtワタが有名です。植物自ら害虫に対して有毒な物質を作り出すように遺伝子操作されたものです。

※Btはバチルス菌の一種であるBacillus thuringiensis(バチルスチューリンゲンシス)の略。

このBtが作り出す毒素は選択性があって、虫には有毒だけど人体には無毒だと言われています。

ただ、人間そのものには毒性が無くとも、人体の腸内細菌などへの影響があれば間接的に人体へも悪影響が出るのではないか?と疑われてもいます。

 

もう一つの雑草対策では、『ラウンドアップレディ』といって、除草剤のラウンドアップへの耐性(ラウンドアップを掛けても枯れない特性)を持たせたもので、大豆やナタネなどにこの特性を持たせてあります。

 

除草剤を掛けても目的の大豆やナタネは枯れないので、雑草が生える前や生えてきたタイミングで除草剤を散布すれば済むので、耕運などによる除草をしなくても良くなり、栽培の効率化を図るとともに、大規模な不耕起栽培が可能になりるので乾燥と風による表土の流出を防ぎ土壌荒廃を予防出来るというメリットがある。

 

その一方で、除草剤の土壌への残留と浸透で地下水が除草剤に汚染される恐れと、収穫物への除草剤の残留が懸念されている。

地下水汚染は近隣住民の飲料水汚染や環境汚染につながり、除草剤の残留はそれを原料にした食品を食べる人の健康面での懸念が残る。

 

Btコーンも、除草剤のかかったラウンドアップレディ大豆・ナタネも人体への悪影響がすぐに分かりやすく出るものではないので、安全だと言われているし、実際日本では既に20年近く広く流通消費されている。

※コーンはコーンスターチや果糖ブドウ糖液糖といった甘味料になって清涼飲料水に、大豆やナタネはサラダ油や菜種油として、日常の家庭料理から加工食品、コンビニの揚げ物、飲食店の料理にと現代日本の飲食になくてはならないものとなっています。

 

長くなったので、ここで一旦終わります。

続きはまた書きます。