かーびーの田舎暮らし

《自然農、魚釣り、体験イベント、DIY》好きなことで生きていく為の仕事やお金の稼ぎ方のヒントになるように綴る田舎暮らしのブログです。

家庭菜園・ガーデニング初心者にお勧めの読みやすい本格的農業書!

 

 

 

農業に関する書籍のレビューです。

 

今回は、農業関連の本で私が最初に購入(教科書などは除く)して最も影響を受けた本を紹介します。

それがこちら

 

スローでたのしい有機農業コツの科学

スローでたのしい有機農業コツの科学

 

 

私が購入したのは初版のもので、現在販売している物は加筆修正などされていますのでそちらがお勧めです。

内容(「BOOK」データベースより)
農業・家庭菜園・ガーデニングにとりくむ方がたへ。有機農業40年の経験を積んだ農学博士の集大成!うまくいくコツが解明されます!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
西村/和雄
1945年、京都市生まれ。京都大学農学部修士課程修了。同大学フィールド科学教育研究センター講師を経て、2007年、退職。専攻は、植物栄養学、植物地球化学。京都大学農学博士。3年前にNPO法人有機農業技術会議理事長職を退任したのをきっかけに、断捨離を決意し、すべての理事長職や役職を退任。著述に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

内容は読みやすく書かれているけれど本格的!

この本の著者・西村和雄さんは京都大学の農学博士さんで、文献や実験室での研究だけでなく全国の農場を見て回りその豊富な経験から書き上げられていて、書式も適度に砕けていて読みやすく、それでいて情報量はしっかりとしていて何度も読み返せる一冊となっていますので、家庭菜園や農業初心者だけどしっかりと学んでいきたいという方にピッタリの本です。

薄くて大判で写真が多い入門書はいかにも読みやすく、手に取りやすいのですが、何度も読み返すほどの情報量は無かったりします。その点、こちらの本は、土の組成や土壌微生物のことなどについて論理的にかつ読みやすく書かれているので、初心者入門者から中級者、上級者へステップアップしていく際にもとても役に立つ本で、私も時々読み返したり調べ物に使っています。

 

そして私がこの本が好きな一番の理由が「ぐうたら農法」というサブテーマ。

つまり、どうやったら楽に農業をやれるか?と言うことを西村先生が考えて試してきたことを中心に書かれているんです。

この「ぐうたら農法」という考え方が私の中で、その後に知る自然農法の祖・福岡正信氏の「いかにして昼寝をする時間を増やせるか」という余計なことはしないという考え方にも繋がっていきました。

 

本書の目次紹介

私が持っているのは2005年発行の初版第2刷のもので286ページでしたが、現行のものは2014年に改訂されて336ページに増えたようです。お得ですね…

その為、目次や内容は多少変わっているかも知れませんが大筋は一緒だと思いますし、むしろブラッシュアップされているはずです。確か著者の西村先生がそう仰ってたきがする。

(ちなみに私は学生の時に直接お会いした時に購入したのでサイン付で持っています笑)

ここから目次紹介↓

第一章 生きている土

1.土とはなにか

2.土の団粒構造チェック

3.土を育てるには

4.有機農業にたいせつな二つの法則

5.育土の具体策

6.土が育つまで

7.緑肥植物

8.ボカシ肥のつくりかたと使いかた(農業者編)

9.ボカシ肥のつくりかた(家庭編)

10.ボカシ肥の補足と注意事項

第二章 植物の栄養

1.栄養バランス

2.植物の必須元素

3.必須元素の欠乏と過剰症状

第三章 作物づくりのコツ

1.作物をうまく育てるには?

2.ナス科

3.ネギ類(ユリ科

4.アブラナ科

5.ウリ科

6.その他の野菜三種

7.マメ科

8.本ものの野菜

9種の保存方法

第四章 病気、虫について

1.はじめに

2.朝の散歩でまなぶこと

3.病害虫を避けるには

4.耕種法とは

5.虫

6.病気

7.まとめ

第五章 ぐうたらの独り言

1.有機農業は異端

2.ぐうたら百姓のきっかけ

3.自然は有限なのだ

4.現代農業が見過ごしているもの

5.土は生きている

6.土がくたびれたら?

7.害虫の見えないミカン園

8.環境保全型農業について

9.二一世紀の「土」の地平

10.おわりに

 

 

いかがでしょう?読みたい内容や気になるところがあればご購入して読んでみてください。私もまた読み返してみようと思いました。

スローでたのしい有機農業コツの科学

スローでたのしい有機農業コツの科学