かーびーの田舎暮らし

《自然農、魚釣り、体験イベント、DIY》好きなことで生きていく為の仕事やお金の稼ぎ方のヒントになるように綴る田舎暮らしのブログです。

自然農法のイチゴから見る人間のわがままとそれを叶えるための代償

無農薬、無肥料、連作、植えっぱなし、草取る以外はほぼ放ったらかしのイチゴですが、今年もでき始めました(^ω^)

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イチゴの葉っぱには全くアブラムシついてないけど周りのカラスノエンドウにはビッシリついてるの。

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虫って、野菜より雑草が好きな場合も多々あります。

 

無農薬でイチゴを栽培している珍しい農家さんの試行錯誤してきた時のお話で聞いたのですが、肥料をたくさん入れていた時はとにかくアブラムシが来て大変だったけど、ある時肥料あげなかったか、肥料切れしていたイチゴの株には全然アブラムシが付いていなかったり、アブラムシが集まって吸われまくった後に再生してきたイチゴの葉っぱにはアブラムシがつかなかったことを目の当たりにして、肥料が虫を寄せる原因だったことに気づいたそうです。

 

カラスノエンドウに虫がつくのはまた別の理由があるのかもしれないけど、無肥料栽培(自然農法)のウチの畑でも野菜にはほとんどアブラムシつかずに雑草や弱ってきた野菜についたりします。

 

 

そして、いろんな虫たちがたくさんいるから放っておいても受粉されて形のいいイチゴができます^ ^

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イチゴの形が歪になるのは受粉してない場所が膨らんでいかないから。

 

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↑これはなんか先端割れてるね。ちょっとだけつかなかったんかな?

 

 

だからハウス栽培でしかも1〜3月にイチゴを作ろうとなると、わざわざハウスの中にミツバチを放ったり、人間が手作業で受粉させないといけないんです。

 

ちなみに、イチゴって蜜がほとんど無いからハウス内に放たれたミツバチは餓死したり、ハウスの排気口に引っかかって死んじゃったりするそうです(イチゴ農家さんに聞いた話)


そして、肥料や薬も使わねばならなくなる。


…5月だけ食べるようにすればそういうの一切要らない気もするのだけどね。

 

鳥や虫たちにイチゴを食べられたりもするけれど何にもせずに見守ってると6割くらいは食べられるやつを残してくれる。

全体のうち、4〜5割はほぼ無傷できれいなイチゴが出来る。

 

それをぜーんぶ人間様のものだ!

虫も鳥も食べちゃダメーーーってなると、色々なことしなくちゃいけなくなる。

 

仲良く分けっこする気持ちでいると、

 

あ、残しておいてくれたんだね。ありがとう^ ^

 

という気持ちにもなる。

採れる量は半分になるけれど、その分手間は遥かに少ないし、なにより金銭的なコストが掛からない。

 

苗も昔の物なので自由に増やせる。

 

 

もっと甘く!

もっとたくさん!

もっと安く!

冬でも夏でも食べたい!

 

人間の贅沢やわがままを叶える為には不自然なことをしなければ出来ないことの一例かと思います。